レシピ
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カンパリ
30ml -
白ワイン(辛口)
60ml -
ソーダ
適量
手法:ビルド グラス:ワイングラスまたはハイボールグラス
オレンジまたはレモンのスライスを添える
名前の由来は酔っ払って自転車を漕ぐおじいちゃん。
そんなカクテル「ビシクレッタ」を紹介します。
カンパリと白ワインをソーダで割るだけ。材料3つ、つくり方は混ぜるだけ。これだけでイタリアの食前酒が完成します。
北イタリアの田舎から生まれたカクテル
ビシクレッタは、ミラノのおしゃれなバーで生まれたカクテルではありません。
発祥は北イタリアの農村地帯。ブドウ畑が広がる田舎のバールで、仕事を終えた農夫や日雇い労働者たちがカンパリと白ワインを合わせて飲んでいたのが始まりと言われています。
凝った材料も技術もいらない。その場にあるもので飲む、という農村らしい発想がそのままカクテルになった一杯です。
名前の由来は、酔っぱらいのおじいちゃん
「ビシクレッタ(Bicicletta・イタリア語で自転車)」という名前の由来でいちばんよく聞くのは、このカクテルを数杯飲んだ客たちが、フラフラになりながらも自転車にまたがって帰宅する姿から名付けられたというエピソード。
農村の昼下がり、食前酒として1杯ひっかけるつもりが、楽しくなってつまみも食べながら気づけば何杯も飲んでいる。
そんなこともよくあったそうで、ほろ酔いのおじいちゃんたちが千鳥足で自転車を漕いで帰っていく光景が目に浮かぶようです。
転んだり、自転車を抱えて歩いて帰ることも多かったとか。危なっかしいですね。
ほかにも諸説あって、疲れ果てた農夫がこれを1、2杯飲んだら、ジロ・デ・イタリア(イタリアの有名な自転車レース)の選手のように元気に自転車を漕いで帰れたという説や、「自転車に乗るくらい簡単につくれる」というシンプルさに由来する説もあります。
どれもイタリアらしくて好きですが、酔っぱらいの帰り道説がいちばん腑に落ちます。
外れた白ワインの救済策にもなる
このカクテルのいいところは、外れた白ワインの救済策になるところです。
安さにつられて買った白ワインがどうにも口に合わなかったとき、カンパリと合わせてみたら、苦みと甘みがワインの角をうまく包んで、別の飲み物に早変わりします。
もちろん元から美味しいワインでつくればさらに美味しい。でも「イマイチだった白ワインの使い道」として覚えておくと何かと便利です。
北イタリア産の辛口白ワインと合わせるのが本場に近いのでしょうが、手頃なものでも十分楽しめます。
味わい
飲んでみると、これが何気にとても美味しい。
カンパリの甘みと白ワインの酸味がうまく中和されて、どちらかが突出することなくニュートラルな飲み口になっています。
ソーダで程よく薄まって微炭酸になるのでサラッと飲める味わいに。
カンパリソーダだと甘すぎるし、そこにレモンで酸味を足すとそれはそれで余計な味になっちゃうし。
ビシクレッタはそのどちらでもなく、ほんのりビターでさっぱりしています。
生ハムと合わせると、お互いの邪魔をせずハムの脂をすっと流してくれてとても良かった。
オリーブも相性がいいです。とくにライプオリーブの風味とよく馴染みます。
チーズはダメという程ではないのですが、チーズの良さをちょっと殺してしまうかなという印象です。
似ているカクテル
他にもカンパリを使った似たようなカクテルがあります。
カンパリ・コン・イル・ビアンコ(Campari con il Bianco)
ソーダを加えず、カンパリと白ワインだけをワイングラスで合わせたシンプルなもの。
ビシクレッタの原型のような存在で、炭酸がない分けっこう濃い味で飲み応えがあるんですが、ワインの質が良くないとワインの酸とカンパリの苦みが同時に攻めてきてしんどい時があります。
カンパリスプリッツ(Campari Spritz)
白ワインの代わりにスパークリングワインを使うバージョン。
泡がきめ細かくて飲みやすく、甘みのバランスもとりやすい。
完成度だけで言えばこちらに軍配が上がることも正直あります。
イタリアの食前酒の定番のカクテルですね。
ただ、日持ちしないスパークリングワインを扱うのも難しい。手頃な白ワインでさらっと飲めるビシクレッタの方が、日常の一杯としては気楽でいいなと思っています。
飲んだら乗るな
酔っぱらいのおじいちゃんたちが千鳥足で自転車を漕いで帰る。
そんな光景から名前がついたカクテルが、今もこうして語り継がれているのはなんだか微笑ましいですね。
ただし当たり前ですが現在は自転車でも飲酒運転はNGです。
バーの帰り道は徒歩で。
お酒を飲んだら、自転車を漕ぐのはグラスの中だけにしときましょう。



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