「perdre du temps | ペルドル・デュ・タン」。
フランス語で「時間を無駄にする」という意味のカクテルです。
うちのお店で雨の日限定で販売することにした、私のオリジナルカクテルです。
今回は、その「贅沢に時間を浪費するための一杯」を紹介します。
- カルヴァドス(ブラー) 20ml
- ジン(タンカレー) 10ml
- スーズ 20ml
-
エルダーフラワー
リキュール(サンジェルマン) 10ml - 自家製生姜シロップ 5ml
- 手法 スローイング
- グラス ロックグラス(丸氷)
雨の日くらい、のんびりしよう
そんな思いを込めて、雨の日だけ販売することにしました。
葉を打つ雨粒の音。
草花の先から滴る雫。
雨に濡れたアスファルトと、草の根、湿った土の香り。
どこか懐かしい、雨の日の情景を、グラスに閉じ込めました。
大きな氷がゆっくり溶けていく変化を眺めながら、ゆったりと過ぎていく贅沢な時間を楽しんで下さい。
きっかけと、たどり着くまで
初夏の雨の日、これから梅雨で来客が減るな、と憂鬱になったのがきっかけでした。
それなら、雨の日をプラスにするカクテルをつくろう。
最初はカルヴァドス、スーズ、ストーンズジンジャーワインの組み合わせで完成しました。
ところが完成と同時に、ストーンズの日本終売を知りました。
振り出しに戻る、です。
ストーンズのかわりに自家製の生姜シロップとサンジェルマンをつかいました。
湿った地面をイメージしたスーズと生姜のアーシーなクセを、雨に見立てたカルヴァドスとエルダーフラワーの瑞々しさが優しく包みます。
最後の一味を決めかねていたとき、ジンが目にとまりました。
実はジントニックがあまり好きじゃないんですが、理由が薄まったジントニックを飲んでいると、口で浮き輪を膨らませたときの、あの独特な味に似てると感じるからです。
あまりいい味ではないんですが、ふと「これも梅雨と同じ、夏の匂いだ」と思って、隠し味にしてみました。
これがバシッとはまって、たった10mlのジンがこの一杯をまとめてくれました。
ダブルスピリッツって今まであまり意味がわからなかったんですが、なるほどこういう使い方があるんだなと思いました。
このカクテルで、雨の日がちょっと待ち遠しくなるといいなと思っています。
自家製シロップの作り方はこちら。



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